RPP広告は検索連動型広告で楽天市場の広告の中でもっとも費用対効果が高い広告ともいわれています。
今回はRPP広告に興味を持っている方に向けて、効果的なRPP広告の活用方法をわかりやすく解説します。
スポンサーリンク
RPP広告の概要
楽天市場に出店している店舗様なら誰もが『もっとアクセスを伸したい!』って思いますよね?
- ROASが高く + 利益率も高い商品
- 楽天市場に出店して間もない
- 新商品をアップしたばかり
- SEO対策はやりつくした
このような条件の場合おすすめです。
RPP広告とは
RPP広告とは、楽天市場内で検索した結果、ページの上位枠に優先して表示される検索連動型広告のことを言います。
非常に目立つのでアクセスアップにつながります。
予算を設定し、その中でユーザーが1クリックするごとに課金される仕組みです。
キーワード一致
広告配信される商品は楽天側が「商品名」・「キャッチコピー」・「商品説明文」から検索されたキーワードとマッチしたものを自動的に選びます。
例えば、「トートバッグ 日本製 キャメル 大容量」という商品は、
「トートバッグ 日本製」では、表示されますが、
「トートバッグ 日本製 革」というキーワードでは”革”というキーワードが「商品名」・「キャッチコピー」・「商品説明文」に入れられてないと、表示されない可能性があります。
RPP広告の特徴
- 毎月予算5,000円から始められる
- クリック課金型(クリック単価25円~)
- 全商品から自動的に商品が選ばれる(除外商品登録可能)
- 登録から24時間以内に配信開始
- 広告審査がいらない
RPP広告の掲載先は検索結果にPCであれば上位3枠、スマホなら上位5枠設けられていて、商品名の左に「PR」と表示されます。
RPP広告の運用
月初から予算を決めて、ユーザーにクリックされるごとに予算内で課金されます。予算の上限に達した場合、配信停止となります。
楽天市場のセール時に合わせてRPP広告をかけ、セールが終わると配信無効にすることも可能です。
しかし、月初や楽天市場のセール時はどの店舗もRPP広告をかけているので、最低クリック単価では配信されにくい傾向にあります。
また月末になると予算が切れて配信停止になる商品も増えてくるので、低単価でも掲載されやすくなります。
月末に予算を残しておいて再配信してみるというのも効果的な方法だと言えます。
※全商品を対象にしてしまうと、欠品中の商品も掲載されてしまうので、欠品させない!もしくは欠品中の商品は除外登録してムダな出費を抑えましょう。
パフォーマンスレポートについて
パフォーマンスレポートでは、広告の効果測定結果を商品別・月ごと・ランキングの項目で確認できます。
- 効果のある商品
- クリックはとれているが転換率の低い商品
- 先月と比べての効果
数値から様々な考察を行えます。パフォーマンスレポートを見ながら徐々に調整するようにしましょう。
パフォーマンスレポートの数値について
クリック数:広告がクリックされた数
実績額:クリックで課金された広告費用
CVR:広告経由で、購入につながった割合(転換率)
売上金額:広告経由の売上金額
売上件数:広告経由の売上件数
ROAS:広告の費用対効果
注文獲得単価:1件の注文を獲得するのにかかった広告費用
(例)検索結果画面に表示された商品Aを経由して、トップページ・カテゴリーページを経由して、商品Bを購入した場合、売上金額・売上件数は共に反映されます。
売上金額・件数に関しては注意点があります。
広告掲載されている商品に限らず、広告を通して購入された全商品が対象となります。
ROASについて
ROASの数値はRPP広告でもっとも重要な指標が1つです。
ROASの計算方法
売上高÷広告費×100%=ROAS(%)
たとえば売り上げが10万円あり、広告費が1万円だった場合は以下の通りです。
10万円(売上高)÷1万円(広告費)×100%=1000%
ROASの分析方法
ROASの高い商品(広告の費用対効果の高い商品)は広告をすればするほど売れるので、予算を惜しまずRPP広告をかけましょう。
ROASは100%以上であれば黒字、100%未満なら赤字となります。
しかし、ROASで気を付けたいのはあくまでも売り上げベースであるという点です。
利益を含んだ計算ではないため、商品の利益率が10%であればROAS1000%でも利益0円となるので、その点は注意しておくべきでしょう。
商品CPCのキーワード対策について
RPP広告ではキーワード毎にクリック単価の設定ができ、1商品10キーワードまで設定可能です。
単価は50円以上でピンポイントで商品のキーワードとしてヒットさせたい場合はこちらのキーワード設定が必要となります。
ビッグワードで表示を狙いたい場合に設定するといいと思います。
RPP広告の運用で一番成果が出る部分ですが、ひとつひとつ設定する必要があるので結構手間がかかります。
RMSの分析機能で「売上改善アクション」という項目があり、そのヒントが隠されています。
クリック単価をあげるべき狙い目のキーワードは、「検索結果順位が低い」が「転換率」の高いキーワードです。
クリック単価をあげて、アクセスを増やすことで売上げアップが期待できます。
「商品名」・「キャッチコピー」・「商品説明文」に入っていないキーワードを設定すると、商品と関連性のないキーワードとして認識され掲載されにくいことがあります。
広告掲載を減らすべき商品
下記のような商品は広告掲載を減らしましょう。
商品毎のクリック単価設定を低くするか、あるいは広告対象外商品(除外商品)として登録を行い、完全に掲載を止めることも可能です。
ROASが低い商品
アクセス後のCVR(転換率)が低いことか、クリック単価が高いことが要因です。
やみくもにアクセス数を増やすのではなく、商品ページの内容を修正する、価格を見直す、クリック単価を低くすることで改善していきましょう。
利益が薄い商品
実績額を売上件数で割った金額である「注文獲得単価」に注目しましょう。
利益が薄い商品の場合、ROASが高かったとしても赤字になる可能性もあります。
売上金額から楽天市場の手数料や商品原価、注文獲得単価を差し引いた上、それでも利益が残るのかどうか把握しておく必要があります。
まとめ
RPP広告の仕組み、上手に活用するコツは掴めましたでしょうか?
単純にアクセス数を増やしたいだけであれば、RPP広告のキャンペーン設定を行うだけでとりあえず広告掲載が行なわれますので、アクセスは増えるでしょう。
しかし、せっかく実施するからには、なるべく低コストで、最大限効果を高めたい、売上、利益に繋げたいものですよね。
こちらの記事を参考にして商品にあったRPP広告の運用を実施していただければ幸いです。
スポンサーリンク